なまいきざかり

□第二話
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クリスマス会当日。



「「「「メリークリスマース!アンド
3年生のみなさんおつかれさまでしたーー」」」」



「町田ちゃん
男の子って増えれば増えるほどアホになるねー」


「ええ不思議です」



そんな女子2人の会話が聞こえないところにわたしはいます。


「まりかちゃん
君と一緒にクリスマスが過ごせるなんて俺はなんて幸せなんだ」

『イヴですけどね』


「いやいや先輩抜けがけはダメですよ!
まりかちゃん俺のためにケーキをやいてくれたんだって?ありがとう」


『阿部くんのためじゃない。みなさんのため』


「あーそんな照れ屋なまりかちゃんもかわいいな」


さっきからこんなことばかり言われてる
(くそっ私も殿村先輩のとこか(静だから)翔の近くの席がよかった
あいつ、センパイの近く行きやがって)


そんなこんなでいつも通り冷たく返答していると王様ゲームが始まった。


(男だけで王様ゲームって…)


「ハーイ俺王様―――
じゃあ2番と10番が本気キス!!」


「ちょ…っお前フザケンナ
あっでももしかしてまりかちゃんとか…」


「おっ阿部2番か
よしおいで。」


「やーだーーー
殿先輩コワイーなんで腕まくりしてんスかー」


『(よかったー
まあ切り抜けようと思えば切り抜けられるけど)』



「じゃあ次いきまーーす」


「9番の人
好きなコ暴露ーー!」


「私です。」

「町田お前
好きなヤツいんの?」


『(前だったらキャプテンその質問はひどいが今なら…)』


「いっ…………ません。」


由希センパイは真っ赤になって否定した


『(かわいい)』


「いるーー!!絶対いる!
つか今の流れだとすきな相手ってキャプテン!?」


「ちっちがいます」


「えーうそくせー」


「うそじゃないです。」


そんな攻防の中
私のケータイと翔のケータイがなった
中身を確認するとお母さんからだった

すると翔は便所といって荷物ぜんぶもって出て行ってしまった。



『(んーあと一押しだからかな?)』


「まりかちゃんもメール?大丈夫?」


『あー大丈夫です。は…』


母からなんでと言おうとした瞬間
由希センパイが立ち上がった

「どうした町田」


「……すみません
わたしもちょっと」


「お!?なんだよ
成瀬と抜ける約束だったのかー!?」


(先輩よけーなこというな!)


「いえ私は……



パトロールがあるんで!!!!!」



そう言って出て行ってしまった。。。



『ふはっ』


「えっ…まりかちゃんが笑った…」



(((ちょーぜつかわいい!!!)))






『(翔はうらやましいな…)』







結局あのあと2人は仲良く(私にはそう見えた)帰ってきて、こっそり手をつないでいるのも見てしまった。







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