アオハライド

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陽「…………もう出てくれば?」




そういうと小湊が上からゆっくりと顔を出した



小「気づいてたのか……」


陽「まーね」



小「なーーーー
あのメモ落としたのってわざとだった?」



陽「さーーーー
どう思う?」



小「…もしかして
今までのもわざと挑発するような事言って

俺にハッパかけてくれてたとか…?」



陽「ははっ
残念!
俺そんな大人じゃないよ


25なんてなーー
けっこう子供だぞー

なってみれば分かるよ
ぜんぜん 子供 子供



お前があいつと仲良くなった腹いせ?
みたいな感じで考えてたのもあるし

村尾はいい子だからさ
早く俺なんかやめて
すげーいい男が村尾の気持ちさらってってくれないかなーってずっと思ってたわけよ」


小「おまっそんな理由で
てかほんとにまりかさんと!」


陽「はははっ
うらやましいだろ


……突き放したらかわいそうって
思いはダメだったんだよ
自分に甘いままじゃ守れないものがいっぱいあった
時には大切なもののために何かを犠牲にしないとな」



小「それが大人の守り方って事なんだな
分かった


これから村尾の気持ちかっさらうから
まかせとけよ」



陽「村尾のそばにいてくれる奴がさ
おまえならいいなって思うよ」


小「当然でしょ」



バタン




陽「……
すごい真っ直ぐな奴だよな
あいつのああいうとこ
ほんっと…


シットするわ」










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