アオハライド
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ライブを見に来るともうすでに始まっていた
少し後ろで見ていると…
見てしまった
洸と双葉ちゃんがキスをするところを…
事故だけどあれはやばいね…
やばいと思いながらも口元はニヤニヤする
あー若いっていいねぇ
まぁずっと双葉ちゃんを見ている菊池くんにはわるいけど…
2人には…ていうか特に洸には幸せになって欲しいしね
もう少しでライブが終わりそうだったから双葉ちゃんに気まずいけどとりあえず声をかけて外に出ることにした
『さぁてと陽一を少し見てから帰るとしますか!!』
*********
歩き回ること数十分
『あっ!いた
陽一〜』
陽「あぁまりか」
『私もう帰るね』
陽「もうそんな時間か
楽しめた?」
優しくまりかを見つめる陽一
『うん
洸のメイド姿もばっちり撮れたし
それに私も洸の借りて少し着ちゃった』
陽「は!?」
そう話には出なかったが
友人Aたちが来てみてくださいとお願いしてきたから少しだけ着たのだった
そのときメイド喫茶に男の客が少し増えたとか増えなかったとか…
『てことでお仕事頑張って
私もいってきます
じゃあねー』
そういって去ろうと背を向けると急に腕を引っ張られて誰からも見られない死角になっている角に連れられて陽一に深いキスをされた
『ちょ…んっ…ようっいち
こ…こっ…がっ、んっ』
何度も角度を変えて繰り返されるキスに体が熱くなるのを感じた
やっと終わったと思ったときには息がキレ
はぁはぁ言っていた
陽「…ごめん嫉妬した
まりかのメイド姿とか俺見たことないのに」
『ばぁか(自分だって昨日…)
まったくここ学校なのに
見られたらどうすんのさ』
陽「大丈夫ここ死角なのわかってて来たから」
『…もう
あっ!私もう行かないと間に合わないっ』
そういうとまた陽一はまりかの手を引っ張り耳元でささやく
陽「ごめんね
でも帰ったら覚悟しててね」
最後の言葉に冷や汗しかでないが
行かないとほんとにやばい
私は急いで走った
恥ずかしい気持も不安の気持ちもふっとばすように
後ろではむかつくほど笑顔で手を振る陽一が見えた
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