アオハライド

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2−2教室




そこは





男女逆転のメイド喫茶でした






**********



『プッアハハハハ』


洸「おい、いい加減にしろよ」


額に怒りマークを出してまりかを睨む洸


『だ、って…プッ、あの洸が…プククク』


洸「だから来るなって言っただろうが!!」


双「ま、まぁまぁ洸もまりかさんも落ち着いて…ほらまりかさん、お席にご案内しますから」



『はぁい
いやぁ双葉ちゃんは可愛いねぇ』


双「あっありがとうございます」


可愛い人に可愛いと言われると照れるけどなんだか嬉しい


『洸も…プククククッ
あーおかしいーーーー』


洸「…このやろー」


そう言って洸は不機嫌な顔で女の子のいるところに戻っていった


双「…あっ!まりかさんご注文は?」


双葉は少しだけ洸を目で追っていたが
思い出したように急いでまりかに注文を聞く


『ねぇ双葉ちゃん…』


双「はい?」


急に真剣な顔になったまりかを不思議に思いながら返事をする


『あの洸の近くにいる子だれ?』


双「…洸の長崎での中学時代の友達らしいです」


『へぇーあの子が…

ねぇ双葉ちゃんはあの2人あのままにしてていいの?』


双「そりゃあ気になりますけど
他にまだ友達もいないみたいですししょうがないかなって」


『双葉ちゃん!』


双「はっはい!!」


『そんなんじゃいつか誰かにとられちゃうよ!!
まぁ少しだけど私にまかせて!!お節介やいちゃいますっ』


双「えっ!?ちょ、まりかさん!?」



『おーい洸!!せっかく私が来たんだから相手しなさいよーー』



洸を大声で呼ぶと嫌そうな顔をしながら女の子に少し話してこっちに来た



洸「ったくお前はわがままだなっ
吉岡がいるだろ」


『えー双葉ちゃんもいいけど可愛い可愛い洸ちゃんがいいのー』


洸「…お前マジいつか殴る」


洸は笑顔でそう言った


『メイドさんなのに口悪いよー
じゃあ紅茶お願いします』


洸「ちっ
はいはい…」



洸はしぶしぶといった感じで紅茶をとりにいった



『やったね双葉ちゃん!!
少しだけどとりあえず離せたよっ!』


双「ハハハ」


双葉はまりかの行動力に苦笑いしか返せない
それでもやっぱりなんだかんだ言って頼れるお姉さんだ
双葉は心の中でそう思った



洸「はいよ」


紅茶を持って洸は戻ってきた


『ありがとう』


まりかは笑顔でそう返す


洸「じゃあ俺は「おい洸!!」」



すると誰かが洸の肩を組んだ
見ると洸たちのクラスメートだった


洸「なんだよ?」


友人A「こ、この綺麗で可愛い方は誰だよ!?
まさかこの人こそお前の彼女か!!?」


洸「ばっ!?
ちげぇよ、まりかは俺の幼馴染み!」


『よろしくね?』


笑顔で言うまりかに洸の友人はクラッとめまいがする


友人A「ではまりかさん!!
俺と付き合いませんかっ!?」


半分マジで言っているクラスメイトに洸はあきれる


洸「おいやめとけ
こいつババァだしそれに結婚してるぜ
ほら見てみろよ手」


『ちょ…洸、ババァって言われるほど年は取ってないわよ!!』


友人A「そうだぞ洸!まりかさんはどう見ても綺麗で可愛いお姉さんだろうが!!!

あぁでも結婚してるんだ…」


『…なんかごめんね
でもその気持ちだけ受け取っとくね』



友人A「うわマジいい人!!
そして可愛い!!!旦那さん羨ましいなぁ
旦那さんもイケメンなんだろうなぁ」


洸「はっそれはどうだかな」


『ちょっと洸!!』


まぁだれもあんな変な服を着た男だとは思わないだろう



その頃陽一はくしゃみをいっぱいしていたとさ





*********




双「じゃあまりかさんまたあとで」


『はぁい気を付けてね』


双「まりかさんも一緒に2時半まで回ればいいのに…」

悠「そうですよまりかさんも行きましょうよ」


修「私もそうした方がいいと思います」


『私はもう少しここにいるから
あとは若いもんで回りなさい』


双「…はぁいじゃあまた
ナンパされないように気を付けてくださいねっ」


『こんなおばさん誰も相手なんかしないわよ
それにここにいれば大丈夫そうだし
いってらっしゃい』


悠「じゃあまたあとでっ」



3人はゆっくり外に出ていった



『…………』


まりかはさっき洸と出ていった女の子を思い出す
2人が出るとき少し鳴海ちゃんと話していい子そうな子だったけどあれは確実に洸が好きだと直感で分かった


それに親が死んで弱ってる
洸も同じような境遇…
やばいなぁ…


傷のある二人で傷をなめあっても2人して闇にいっちゃう可能性のほうが高いんだからね洸…






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