アオハライド

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洸たちのクラスへ続く廊下を歩きながら
まりかはさっきのことを思い出して少し憂鬱な気分になっていた

『はぁー(大丈夫だとわかっててもやっぱり不安だなぁ
修子ちゃん美人さんだし
いい子そうだったしなぁ…
それに昨日…)』


下を見てとぼとぼ歩いているとまりかは誰かにぶつかった


菊「『あっすみません』」


ぶつかった相手を見ると双葉ちゃんと一緒にいた子だった


菊「『あっ!』」


二人して見たことがある顔だと気付いたのか二人とも無意識に声を上げていた
すると隣にいた友達らしき2人が男の子に問いかけた


友人1「なにトーマ知り合い?」


友人2「えっていうかすっげぇ可愛いんですけど!!
トーマお前いつの間に…吉岡さんじゃねぇのかよ」


菊「ちげぇよっ
吉岡さんの友達っ…ですよね?
あれでも私服…」


『あっ私これでも社会人なの!
洸って言ってわかるかな?
その子の幼馴染なんだ
よろしくね!…えっとぉ…?』


菊「あっ俺、菊池冬馬っていいます」


『私まりか
よろしくね』


友人2「あっあのまりかさん!!
俺とも仲良くしてくださいっ」


菊「ちょっおい、バカ言ってないで行くぞ!!
すみません失礼します」


『アハハっ
うんじゃあね』


菊「(普段は綺麗な人だけど
笑うと可愛い人だな)」


そう思いながら少し離れると何かを思い立ったように菊池はまりかのもとに戻った


菊「あっあの!」


『?』


菊「二時半に俺たちバンドするんでよかったら吉岡さんたちと一緒に見に来てください!」



友人2「ナイス冬馬!!」



その近くで友人の声が小さく聞こえた
まりかはポカンとした後笑顔になって『うんわかった』と言った


『じゃあまたあとでね』


そう言って今度こそ離れた




菊「(これで吉岡さんが来る確率があがりますように)」



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