アオハライド

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文化祭当日



陽「じゃあ俺先に行くね」


『はぁい
いってらっしゃい』



陽「いってきます」


ちゅっという朝のいってらっしゃいのチューをすませて陽一は出ていく
まりかは顔を少し赤くさせながら手を振る


『はぁ…何回しても慣れないなぁ


まっそれはいいとして準備しなきゃねっ』





今日は待ちに待った文化祭です!!








〜学校〜



陽「あ
ちょうどよかった
小湊ー」


陽一は看板を持って歩く小湊を見つけ呼びかける


陽「下で村尾が重そうなもん運んでるから
おまえ行ってやって」


小「なんで俺に行かせんだよ
いいのかよ
俺らライバルなんじゃねーの?」


その問に笑顔で陽一は言う


陽「ライバル?
ライバルってある程度 同じ位置関係の奴を言うんじゃない?
今のままじゃ
何一つお前に負ける気しないけど
(まあ俺にはまりかがいるから関係ないけど)」


それを聞いて小湊はわなわなと震え


小「お…お…
お肌のハリは俺の方が上だからなっ
オッサン!!」


と言って走り去っていった


陽「(お肌の…ハリ…!)」


お肌のハリ発言にショックを受ける陽一だった


『プッククク』


すると聞きなれた笑い声が聞こえた
振り向くとまりかがいた


陽「まりか!!」


『あーおかしっ
確かにお肌のハリは勝てないわ』


陽「ちょ…まりか、今の聞いてっ」


『ええ最初から全部』


にっこりとほほ笑むまりか
その逆に陽一の顔は真っ青になる

陽「ちっ違うんだまりか」


『何が?』


陽「ライバルとかそういうのは売り言葉に買い言葉というか…っ」


『あぁそのこと
大丈夫だよ陽一のこと信じてるから
でもそっかぁ修子ちゃんの好きな人って陽一のことだったんだ…』


陽「えっまりか知って…!?」


『祭りであったからね
なぁんか修子ちゃんに会いにくくなっちゃったなあ』


陽「…ごめん」


『なんで陽一が謝んのさっ
それともやましい気持でもあるわけ?』


陽「なっないよ
あるわけないから!」


『ならいいよ
じゃあ私なんか気まずいけど洸の店行ってくる
じゃあねーー仕事頑張って』


笑顔で手を軽く振ってくるまりか


それにつられて俺も笑顔で手を振る
すると歩き出したまりかが止まる


『あっ!?
修子ちゃんたちには私らが夫婦っていうことは内緒ね!
バレたらバレたでいいけど
自分から言うのはなし!!わかった?』


陽「わっわかったよ」


『よろしい!!じゃあねー』


笑顔で去っていくまりか
その後ろ姿を見ながら陽一はため息をつく


陽「(強がっちゃって
ほんとは不安で仕方ないくせに
ほんと可愛いんだから

俺は今も昔もまりかしか見てないよ)」






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