アオハライド

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ドアが開く音がする


陽一だと思ったまりかは玄関に行くと予想通り陽一がいた



『・・おかえり』


陽「ただいま」


笑顔で答えてくれる陽一にいつも安心感を覚える


『お疲れさま
お風呂とご飯どっち先にする?』



陽「うーんご飯にしようかな」


陽一は靴を脱ぎながら答えた


『じゃあ準備するから洗濯物とか洗濯機の中に入れといてね』


陽「りょーかい」






数分後〜



『陽一〜できたよ』


陽「うん

おっ今日はカレーだっ」


『陽一が喜ぶかと思ってカレーにしたの』


陽「うん
すっごく嬉しい」


また笑顔で言ってくれる陽一を見たら私も自然と笑顔になった


『よかった』


陽「じゃ食べよっか
いただきますっ」


『いただきます』


うん我ながらなかなか美味しくできたなと思いながらほおばる


『そうそう
リーダース研修楽しかった?』


陽「あ〜楽しかったけどまた洸にちょっと色々あって・・・」


『えっ?何したの?』



陽「いや別に・・ただ洸がいた班が迷子になって遅くまで帰ってこなかったんだよね」


『じゃあまた説教されたんだ?』


なんだそれだけかと安心して笑いながら聞いた


陽「そうなんだよね・・・
でも楽しそうだった」

陽一もあきれながらも少し嬉しそうに話してくれた


『そっか・・・
双葉ちゃんのおかげかな?』


陽「そうかもね」


『今度また洸を誘ってみよっか』


陽「あぁそうだね」


『よしっじゃあ食べたらお風呂入っちゃってね』

私は今度こそ洸たちと楽しくお食事ができるようになるかもしれないと
ウキウキしながらお皿を片付けようと立ち上がった


陽「まりか、」



『なあに?』


陽「たまには一緒に入ろうか」


一瞬真剣に呼び止めたから何かと思えば
すぐに笑顔でこう言ってきたのだった


『・・・・陽一のヘンタイ』


陽「俺疲れて帰ってきたんだよ?
たまにはいいだろ」


『・・・もうわかったよ
でも……泡風呂にしてよね』


陽「りょーかい」


そう返事して陽一は嬉しそうに先にお風呂場に向かっていった
私はというとこの先のことを考えると顔が真っ赤になる
少し、いやかなりまりかは憂鬱な気分になるのだった





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