◇咎狗の血◇

□そこに愛はあるのか....
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【そこに愛はあるのか....】


「ネコちゃーん♪オムライス出来たよ〜♪」

「………」

俺はグンジのこの言葉に嫌気を覚えた。

最近グンジに捕まえられて軟禁されている。

そんな俺の唯一の食事はソリドのオムライス味ではなく、グンジの作る本物のオムライスだ。

「……要らない…」

だが、目の前にあるオムライスはオムライスじゃない。

きっとこれが食べれるのはこれを作った本人だけだろう。

これをオムライスだとは到底言えない。

「えー、何でー?せっかく愛情込めて作ったのにー」

「……(愛情があるならオムライスの原型と匂い・味を完璧にしろよ…)」

俺は悲しそうに言うグンジを見て思った。

まぁ、最もコイツがこの程度で悲しむとは思えないけど……。


俺は頬杖をついてこの後グンジがどう出るかを見ていた。

すると今まで自分の作ったオムライスを眺めていてこんなことを聞いてきた。


「なぁーネコちゃん」

「……何だ」

「ネコちゃんはどうして俺の作ったオムライス1度も食べてくれないの?」

悲しそうな目をして聞いてきたがはっきり言ってやった。

きっとグンジもはっきりと言ってくれた方が良いと思うだろう。


「見た目からして食べれなさそうだし、お前が作ったものは危険だから食べられない」


これを聞いた時のグンジの目は本当に悲しそうだった。


「グンジ……?」

「……………」


初めて見た.... こんな悲しそうな顔をするグンジを見るのは....

俺は少しはっきりと言い過ぎたか?と思ったぐらいに....
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