獣人
□ボクはもう一人じゃない
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犬「ボクは人を好きになる資格はないね…」
狼「なんでそんなこと言うんだよ?」
犬「だって…みんな、ボクを避けるし…ボクは男の人が好きなんだよ」
狼「なら、男を愛せば良いだろ?」
犬「だって…好きだって言ったら…気持ち悪がられて避けられるようになったんだ…」
狼「なら、俺がお前の側に居てやるよ…これで寂しくないだろ?」
犬「なんで…そんな事するの…?」
狼「お前が好きだからに決まってるだろ?」
犬「気持ち悪くないの?」
狼「当たり前だろ?好きな奴の事を気持ち悪いなんて思うわけねぇよ…」
犬「ありがとう……初めてだよ。そんな事言ってくれたのは……」
狼「悪かったな…今まで気づいてやれなくて…」
犬「大丈夫だよ。これからよろしくね」
狼「こちらこそだぜ」
犬「ボクはもう一人じゃないんだ…」
狼「なにか言ったか?」
犬「何でもないよ♪」