成り代わり少女の荒稼ぎ
□学園
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前回のあらすじ
蜜柑(原作主人公)が学園に来た。以上。
え?これじゃダメ?……メンドクサイ。蜜柑がB組の無法地帯っぷりに驚いている。以上。
蜜柑(と書いて馬鹿と読む)が呆けてる。驚き過ぎ。カベを歩いてるからって忍者とは限らないのに…。この子、色々と大丈夫かしら…。
「あ…あの//」
あ、委員長……いたんだ。
「初等部B組へようこそ。佐倉蜜柑さんっ」
「ほへっ?」
「僕、クラス委員の飛田裕です。」
「あ…」
忘れられてたのね。委員長。
「こんなクラスで…困惑しちゃってるかもしれないけど」
こんなクラス……、確かにね。無法地帯だもの。
「困ったこと、わかんない事があったら、何でも聞いてください。」
委員長は照れながら云った。
「あ、どもー…」
蜜柑、適当…。困惑が顔に書かれているわ。面白いわね。
「おい、委員長っ」
また頭上か…。……野球ボールは落とされたら危ないわね。
「なんだよ こいつは」
あ、神楽。
よいしょっと。
慧はパンダ人形の神楽を見つけ、抱きかかえた。
「あ…彼女は」
「校門前で喋ってたの聞いた。ナルが連れてきた新入りらしいね。」
委員長は花丸雑誌を読んでいるメガネ男子に話をさえぎられた。
蜜柑、アンタ驚き過ぎ。
「浮遊力に超聴覚、ここ(学園)じゃ取り立てて驚く程のアリスでもないのよ。」
『ねぇ、蜜柑…』
聞いてないわね。あんなに目を輝かせて興奮しちゃって…まぁまあ……。私の話を聞かないなんて……。
『いつまで呆けているの!』
パカ――――ンッ
「ぐほっ(吐血」
蜜柑を引きづって廊下に移動。
「な……、なんばしょっと…。あんた、ひどかー……」
馬足手袋の威力は十分ね。今つけなおしているけど、蜜柑の首が飛んだもの。
《馬足手袋:原作通り。馬鹿を殴るのに威力を発する。》
作ってみてよかった。
さて
『蜜柑、あんたがどんなアリスを持ってここに来たかは知らないけれど、今のあなたに一つだけ言っておくことがあったわ。』
『ここでは一切、私たち「他人」ってことでよろしくね。厄介事には極力、首を突っ込みたくないのよね。(メンドクサイから。)わかる?』
「はい……?」
蜜柑=厄介事の種なのよ。そういうのは遠くから眺めるのが一番なの。ビバ・傍観。
「慧……!?」
『ここは普通の学校とは違うし…、いろいろあると思うけど…』
何とかなるでしょ。
『自分の力で頑張ってね。じゃ!』
スタスタスタスタ…
カチャ……
これで少しの間は大丈夫。原作通りに進めたほうが面白いわ。