BL小説


□valentine
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2月に入って、店先にはバレンタインデーに関わるもので埋め尽くされてる


バレンタイン
それは日本では女の子が男の子にチョコやらなんやらあげて
きゃっきゃっうふふなイベントな訳でして
僕達には何も関係ない話でして…


「日那〜♡14日って何してくれるの?」

「何も予定はございません。」

「ええ〜あたしをあ・げ・る☆とかないの?」

「ないよ、もう行くよ!!」

やっぱり用意したほうがいいんだろうか…
こうゆう時はネットだ!!


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「マンネリ…なわけないよな」





「ただいま〜」

「お帰りなさい、あのさ…」

「ん?ごめんボーッとしてた、で何て?」

「何でもないよ、どーでもいいことだし、それよりさ14日って家にいんの?」

「あぁ…その日会議入ってて夜遅いかな、たぶん」

「あっそっか…」

「ごめん今日はもう寝るよ」

「…ぉやすみなさい…」


何だよ…何してくれるの?とか言うからっ…何かしようとか思ってたのにっ

でも何か元気ない?




最近忙しい

「こぉ…?最近疲れてない?」

日那が心配そうに顔を覗きこんでくる
あぁ…ヤバイかわいい…癒される。

「大丈夫だよ。」

今触ったら最後までやってしまいそう…

そう言って日那から離れた

14日に会議とかなめてるわ

最近はバレンタインデーとかいうやつのせいで会社が騒がしい

「でも課長14日の会議呼ばれてるってことはフリーよ!きっと」

聞こえてんだよ…オレも帰りてぇよ

「だって最近お弁当コンビニじゃなかったっけ?」

「別れたのかな〜」

ふざけんな、最近お弁当なのは朝二人とも寝坊するからだよ。

別れてたまるか





「こぉ…?最近疲れてない?」

「大丈夫だよ」

だって触らないし、すぐ寝るし…
こぉの手が恋しい

甘い期待を込めて目をゆっくりあけた
こぉは離れていった

「避けられてる…?」

急に寂しくなった







「日那めちゃめちゃショボくれてんな?」

友達の園田に言われてそんな顔になってると気づく

「うっさい…ショボくれてないってかそんな顔出てた?」

「おう…珍しいな、オレの家遊び来るか?楽しいことしよーや」

「…ぃく、ありがとう」

放課後になって園田の家に行く



「ココア美味しいか?」

「美味しい!すごい」

「良かった良かった」

頭をぽんぽんと撫でられた

ココアかぁ…こぉのココア飲みたいなやっぱりちょっと違うんだよな…

「おい日那?どした…何で元気ない?」

「ん…元気だよ!!」

「何年一緒にいると思ってんだよ」

「へへ…さすがだなぁ」

「日那ってさ…弘輔さんと付き合ってる?」

「ぅん……?え?はっ!?何で」

「んや…いろいろあってねオレと弘輔さんもね…別にそーゆーことじゃないよ?」

園田は全部知ってるみたいな顔でにこりと笑った

「誰にも言うなよ…」

「おう、任せて。日那のことは応援してるよ…で、弘輔さんと何かあった?」

「ん…彼女出来たのかなって感じ」

「そういうのは気のせいだよ…大丈夫だよ。送るよ帰ろうか?」

「うん…大丈夫だよ一人で」

「んや送る」

何だかモヤモヤする




「課長ぉ?一緒に帰りましょーよ。女の子一人とか怖いんで。」

「え?あぁ」

やだなぁ…
自分で女の子一人とか怖いんでとか吐き気するわ

「課長って彼女いるんですか?」

「はは、いるよ」

「あたしよりかわいいですか?」

何言ってんだコイツ
お前より数億倍かわいいわ
適当に流しといた

「あっこの辺です…っきゃ」

「うぁっ…」

最悪だ…キスした
このアマっ

「あっ…ごめんなさいっ」

「いいよこんくらい。早く帰んな」


ドンと何かが肩にぶつかった

「っ…日那?!」

「あれ日那ー?呼ばれてるよ、おーい、スミマセン何か機嫌悪いみたいで…って弘輔さんじゃないですか」

うわやなやつに見られた

「これってオレが手出してもいいってことですよね?」

「あ?ダメに決まってんだろ…」

「日那泣いてましたよ?」

「これはオレの問題だ日那に手出したら許さねぇからな、帰れよ」

「頑張って下さいね」

うぜーやつだ





嘘だ、最悪だ。
最近冷たい理由が分かった。

好きな女ができたからだ。
でなきゃキスなんてするか。

腹が立った、ぶつかっといた
ほんとは殴りたかった、でも涙が止まらなかったから、見せたら負けだから。


遠くでこぉの声がする。
来るな来るな来るな来るな!!

「こらっ、待てって」

手首を捕まれた。

「やだっ…放せ!!こぉ何か大嫌いだ!!触るな!!」

「日那!!勘違いだ見たんだろオレがキスするの…」
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