サイコパス-槙島編

□一話
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わたしの、犯罪係数は非常に高い。
潜在犯として捕まるだろう。

両親にも見捨てられ…
もう、生きる気力なんてない。

どうでもいいと思った時だった。



「ボロボロだね」



まだ、小さくて…ボロボロだったわたしに手をさしのべてくれたのが…


“槙島 聖護”

彼だった。
わたしは、どうすることもわからなかった。



「おいで?」


わたしは、彼について行った。
それしか、なかったから。

彼は、優しかった。



それから、数年後…



「んんっ…」


わたしは、ベットで素っ裸で布団にくるまって寝ていた。

カーテンは、まだ閉じたままで部屋の中は薄暗かった。


ガチャ


誰か部屋の中に入ってきた。
でも、わたしは瞼が重くて…開けられなかった。



「ん〜…」

「いつまで寝ている気なんだい?」



この声は、聖護だ。
わかる…わかるんだけど…
開けれない。


「…うん…もう少し」

「はぁ…」

「目が開かないの…だから…」



聖護がこっちに近づいてくるのが、わかる。

聖護は、ベットに腰をおろした。



「そろそろ、起きないと…襲うよ?」

「?!!」



その一言で目を開けた。

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