ぬら孫小説
□卒業文集〜じゃんけん大会〜
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一年前、奴良組
ザワザワ・・・
「なんですか!?若!」
「喧嘩でも出入りでもなんなりと!!」
リクオの呼びかけに屋敷は一瞬で騒がしくなった。
目を輝かせる側近たちにリクオは言いづらそうに言った。
「卒業文集書いて欲しいんだけど・・・」
ざわめきが一瞬止む。
「え・・・」
「卒・・・業・・・文・・・集?」
「何ソレ?食えるの?」
「「「いや、食えねぇよ!」」」」
誰かの分かりやすいボケに一同は思わずツッコむ。
「ま、そういうことだけど、もう一人は母さんであと一人必要なんだ。」
「じゃ、私が!!」
「いや、俺だ。」
「妾じゃ!」
ガヤガヤとやっている間、リクオは「あと、よろしく」と言い残して行った。
「こうなりゃぁ力づく・・・」
「ちょっと待った!!」
青田坊が言おうとした瞬間、首無が待ったをかけた。
「なんだよ。首無。」
「ここは公平に、平和にいこう。平和に。」
「平和にって?」
つららが聞くと首無はニヤリと笑ってヘルメットとハリセンを出した。
(((まさか・・・!?)))
「叩いて、かぶって、じゃんけんぽん大会
〜!!」
一同は「やっぱり・・・」とため息を吐いた。