悪霊の図書館

□旧校舎階段2
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バシッというラップ音が鳴り、大きな音と共に黒板にヒビが入った
すると二人分の悲鳴が聞こえてくる

「ベルさんが原さんを庇って2階の教室から落ちたです!」

ジョンの言葉に、心臓が止まるかと思った
ベルが、二階から落ちた?

「嘘っ・・・!?」

麻衣とが驚いたように目を見開いた

「本当にあのバカは・・・!」

「あっ、ナル!」

「おま、どこいくんだよ!」

二人の声を無視して僕ははベースから出て行く
勿論目指しているのはベルのところだ

「ベル!」

「旦那・・・」

ベルの傍には白いコートの男
ベルの式神である薺がいた

「薺、ベルの怪我の状況は?」

「頭は守ったみてぇだが右腕を結構強く打ってる、俺らがいながら・・・申しわけねぇ・・・旦那」

そういいながら薺はうなだれた
それをみてベルが薺の頭を撫でる

「気にしないで、薺のせいじゃないよ」

「救急車を呼ぶ、薺、ベルを頼んだ」

「ああ、俺はこのままお嬢についてる」

「やっ・・・やだ!病院行きたくない!」

ベルは泣きそうな顔で僕を服を掴んだ
そういえば、ベルは極度の病院嫌いだった

「・・・すまない、僕が悪かった、病院には行かないよ」

しゃがんで頭をそっと撫でると、
泣きそうな顔でベルが問いかける

「ほんと・・・ほんとだよね!嘘ついたらやだよ?」

「ああ、ベルが病院が嫌いなのを忘れてた、すまなかった」

後から走ってきた麻衣達に救急車呼んだほうが良いんじゃないか等をいわれたが
全て説き伏せた
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