Novels.
□束縛と嫉妬と独占欲。
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バイトに行く直前、親にしばらくは友達と一緒に過ごすという電話をかけた。
親は特に否定もせずに、
「どうせ結衣ちゃん家でしょ?もうそのまま結衣ちゃんに面倒見てもらいなさい(笑)」
なんてことを言ってきた。
「……気楽だなぁ、お母さん」
まぁ、そのほうがボクとしても楽だ。
バイトの準備をしてボクは裕也と家を出た。
途中裕也は本屋に寄っていき、そこでボクらは別れた。
裕也が離れて少し息を吸う。
「ー…。」
何故か少し気が楽になった自分に苦笑する。
「……ボクはなんてバカなんだろう」
泣きたくなる感情を抑えて、
バイトに足を運んだ
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