Novels.
□初めてのボク、経験豊富なキミ。
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公園からの帰り道。
裕也の家へ向かう足。
夕日で伸びた寄り添う二つの影。
実は今日、裕也の家に泊まります。(笑)
理由は簡単。
大学生になってから裕也は一人暮らしを始めている。
実家は隣町にあるらしく、戻るのに半日はかかって帰ってもゆっくりしていられないらしい。
『家庭料理が食べたいな♪』
数日前にメールで裕也が送ってきた内容。
作ってあげる、と返信したら、
『次の休み泊まりにこい!んで作れ!』
と一分経たないうちに返信されたのだ。
と、言うわけで、家庭料理を作るために泊まりに行くようなものです。(笑)
ボクとしては料理好きだし、裕也のためでもあるから特に問題はないけど。
でも、それでどうして泊まりになるのかがイマイチ把握できずにいた。
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