Novels.

□束縛と嫉妬と独占欲。
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ふと目を開けると窓から差し込める陽射しに眉をひそめる。





それとともに頭に走る痛み。





下部に違和感を感じる。






痛い。






そして何故か全裸。






ボクの頭には?マークが大量に浮かんだ。







隣を見れば同じく全裸で眠る裕也の姿。







昨日何があったかを必死に思い出す。
















……









…………








「……ん……ゆず…?」




裕也の目が覚めると同時に近くにあったタオルで身体を隠しながら素早くベッドから降りてタンスを背に裕也から離れる。




「……っ…、」




「…………。」





怖い。





裕也が。






恐怖心しか出てこない。

裕也がゆっくりベッドから降りてきた



「やっ……やだ…こな……っ」



気づいたら涙が流れていた。



足が、肩が、

身体が震える。






それでも近づいてくる裕也に、恐怖で思わず裕也の腕を引っ掻いた。





「っ…!」



「ぁ………ゃ…ごめ…」





もう何を言いたいのかわからない。



というより、ボクはどうしてしまったのだろう



言葉がまったくもって出てこない。





自分の状況が把握できず混乱していれば、
不意に裕也が抱き締めてきた。






「…ねぇ、ゆず。
…ゆずはもう…俺のだから。
だからさ…ゆず…ずっとここにいなよ」



優しく頭を撫でながらボクに囁くように言う。





こういう状態で頭を撫でながら言うのは反則だ。





ボクは小さくうなずく。





それに満足するように、額にキスをしてきた。





「…いい子」




「…ゆ…や、…バイト…」





恐る恐る呟いてみる。




「ん?
……バイトは行っていいよ。
あんまり行かせたくないけど」




そのかわり、帰ってくる家はここだからね?




そう言われ、ボクはまた小さく頷いた。





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