永遠に
□貫く想い
3ページ/13ページ
希「戯言は済んだか?」
雅貴「酷いなぁ、戯言だなんて」
頬に触れようとした手を払う
希「生憎だが、心の込められていない愛の言葉に舞い上がる程、可愛くはないんだ」
着物の裾を翻して、身体を離すと声を上げて、笑いだした
雅貴「流石と言うべきかな、俺のあれに落ちないなんて、希くらいだ」
希「それはどうも」
雅貴「例え、彼氏がいる子でも何かしらの反応をするのになぁ」
ぶつぶつと呟いているはとこに溜息をつく
希「それだけなら部屋に戻るから」
雅貴「ねぇ、希」
呼び止める声に渋々、振り返るとにやりとした笑みを浮かべていた
雅貴「守丘は俺が貰うから」
希「できるものなら」
最悪の事態に心の中で舌打ちをして、自室に戻った