永久に
□8月
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八雲「疲れた〜」
希「近くに気配はないから、少し、休憩・・・あれ?」
八雲「どうしたの?」
不思議そうな声を上げたのんちゃんを見上げる
希「みんなは?」
八雲「あれ?」
気が付いたら、僕とのんちゃんだけになっていた
希「まぁ、千もアラタもGPSを持ってるから、大丈夫だとは思うけど」
大丈夫と言いながらも、不安そうにするのはきっと、ふーみんにGPSを預けていたてんてんと持っていない先生を心配してだと思う
八雲「てんてんはともかく、先生が1人だったら大変だよね」
こうなった原因はジャングルアニマルを捕まえる競争だとか言いだしたてんてんだから、心配なんかする価値無し
希「天十郎様が1人でも大変だと思いますけど、とりあえず、コテージに向かいましょう、このジャングルを捜すなら俺達だけでは無理です」
苦笑しながらも、GPSの通りに進むのんちゃんの後を歩く
希「多智花、段差、気をつけて下さいね」
そう言いながら、さり気なく、差し出された手に掴まりながら、段差を越える
八雲「のんちゃん、優しくなったピョン」
希「そうですか?これ位、普通だと思いますけど」
八雲「前も優しかったんだけど、もっと優しくなったナリ〜」
周りを冷静に見れる人だから、さっきみたいにさり気なく優しくできる人だった
ただ、それを向ける相手が極端に少なかったから、わかりにくかっただけ
八雲「やっくんは前からのんちゃんの事、好きだったけど、今ののんちゃんはもっと大好きだピョン」
僕の言葉に表情を緩めると繋いだままの手に力を込める
希「俺も、好きですよ、多智花の事」
八雲「八雲って呼んでほしいナリ」
希「八雲ですね」
柔らかく笑うのんちゃんにつられるように僕まで笑顔になった