Es liebt die ganze Zeit

□専科2年
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 零の所からの帰り道、偶然、泉水兄と会って、そのまま、正門まで一緒に歩く


 泉水「正門ってこれから任務か?」

 七海「うん、今日はいつもより遠いから早めに出発するんだって言ってた」


 少し、悲しそうな顔をして、何か言葉を探している様子の泉水兄の手をそっと握る


 泉水「七海」

 七海「何か、こうしてると、小さい頃みたいだね」

 泉水「そうだな」


 5歳の時に別れて、再会した時には私はもぅ中学生だったから、手を繋いだのなんて本当に何年も前の事だ

 それでも、今でも鮮明に覚えてる、繋いだ手は私の手よりずっと大きくて暖かくて優しかったのを

 早く歩けない私のために凄くゆっくり歩いてくれたのを


 七海「好きだよ、泉水兄」

 泉水「ああ、俺もだ」


 正門に辿り着いて、既に停まっていた黒い車に乗り込んだ私を手を振りながら見送ってくれた、それが私の見た最期の泉水兄だった
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