Es liebt die ganze Zeit
□専科2年
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泉水の家に様子を見に行った神野先生と一緒に訪れた妹は膝を抱えて、ソファに座り込んだまま、動かない
一巳「少し、休んだらどうだ?任務があって、一睡もしていないのだろ?」
首を横に振って、唇を噛み締める
七海「今は眠れないと思う」
一巳「七海」
七海「任務の最中に感じた、嫌な予感、それが治まるどころかどんどん大きくなってる、こんな状態じゃ寝る事なんてできない」
日に焼けていない肌が更に青褪めて、目元だけが紅く腫れた痛々しい姿の妹をそっと抱き寄せると縋るようにしがみついてくる
七海「・・・怖い、よ、一兄、怖い」
一巳「(泉水、どこにいる)」
早く、帰ってこい、七海が不安がっている、早く、俺達を安心させろ、頼むから
抱きしめる腕の力を強めた時、電話の音が鳴り響いた
それは弟の死を報告するものだった