Es liebt die ganze Zeit

□専科1年
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 七海「何、してんの、泉水兄」


 何だか、騒がしい声が聞こえて、岬と一緒に人だかりに近づいていったら、抱き合う泉水兄と柚香がいた


 七海「(そりゃ、柚香が泉水兄を好きなのは知ってたけど)」


 直接聞いた事はないけど、泉水兄を見る時だけ瞳が違うし、たまに私を見て切なそうに笑うから、そうなんだろうなって思ってたけど


 七海「(やばいだろ、これ)」


 教師と生徒ってだけでも問題なのに、よりによって、こんな大勢が見てる前で


 七海「(あいつが何もしないわけがない)」

 岬「先輩?大丈夫ですか?顔色が」


 俯く私を心配そうに覗き込んだ岬に縋りつくと驚きながらも受け止めてくれる


 七海「ごめん」


 想いが通じ合った2人の幸せを喜べない事が悲しくて、それ以上にそれを守れない自分の無力さが悔しかった
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