Es liebt die ganze Zeit
□高等部3年
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初めて会った時の彼は酷く、怯えた瞳をしていた
泉水「零、俺の妹の七海だ」
おずおずと私を見上げる彼を安心させるように笑いかける
七海「初めまして、零、よかったら私と仲良くしてくれる?」
戸惑いながら差し出した手を掴んだ彼はまるで私を見ているようだった
七海「零はいつからあそこに?」
泉水「2年位前、少しずつ制御を覚えさせているんだが」
七海「・・・あまり頻繁には顔出せないよ」
泉水「すまん、頼む」
七海「謝らないでよ、私ができる事をしてるだけだから」
くしゃりと髪を撫でた手の暖かさが昔と同じで、何故だか、無性に泣きたくなった