Es liebt die ganze Zeit
□高等部1年
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泉水「七海」
俺の声に顔を上げた妹が困ったように笑う
七海「鳴海くんなら寝てる、寝不足だって」
泉水「寝不足」
ちらりと妹が野田を見ると了解したように頷く
野田「岬くん、飲み物、買いに行きましょうか」
岬「はい」
3人の姿が見えなくなった頃、妹が廊下を背にしてしゃがみ込む
七海「んー、何から話せばいいかな・・・私は言葉で物を動かしたり、人を操れる
だから、何でもできるんじゃないかって思った事がある」
泉水「え?」
七海「自分は無敵なんだって、誰も自分には適わないんだって、そう、考える自分が大嫌いだった」
妹は俯いていて、その表情は見えない
七海「そんな風に思う自分にイライラして眠れない事がよくあった、全く、同じかはわかんないけど、鳴海くんも似たような感じだと思う」
泉水「そっか」
自分と同じ色の髪をくしゃりと撫でる
泉水「ありがとな、話してくれて」
七海「ううん」