Es liebt die ganze Zeit
□高等部1年
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あれはいつもの時間になっても来なかった岬を志貴と野田と一緒に迎えに行った時だった
七海「また苛めてる」
野田「彼ですか」
七海「ああ」
止めようと歩く速度を速めた時、そいつの違和感に気づいた
七海「(あれは、まさか)」
志貴「七海?」
不思議そうな声を背に言い合っている2人に駆け寄って、瞳を手で覆う
岬「先輩?」
鳴海「何だ、てめぇ」
七海「“眠れ”」
かくりと傾いた身体を受け止めて、追いついた志貴に渡す
七海「志貴、頼む」
志貴「わかった」
七海「野田は泉水兄を病院まで連れてきて」
野田「はい」
七海「岬もおいで」
岬「あっ、はい」
呆然としていた岬を抱き上げて、志貴の肩に手を置く
七海「“病院に瞬間移動”」