永遠に
□世界に1つだけの御伽噺
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それは俺達が5歳の時、ちょうど、梅雨の時期で、もぅ1週間も雨が降っていた
天十郎「ひまだぁ〜っ」
真っ先に不満げな声を上げたのは予想通り、天で
天十郎「なんか、おもしれぇこと、ねぇか?」
その言葉に読んでいた本から顔を上げて、もぅ1人の幼馴染と目を合わせる
千聖「そういってもな、てん、このあめでそとにはいけないし、いえでさわぐとしずえさまにおこられるぞ」
天十郎「わ、わかってらぁ」
何日か前、同じように暇だと言い出して、家の中で走り回った天が壺を壊し、静恵様に怒られたのを思い出しているのか、顔が青褪めている
希「ん〜、そうだなぁ」
天十郎「なんか、おもいついたのか?」
希「てんがおもしろいとおもうかはわかんないからね」
あまりにもキラキラとした瞳に慌てて、そう付け加えてから、昨夜、お祖母様がしてくれた話を話した