永遠に
□好き?
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希「失礼します」
初めて、会った時と同じように凛とした、だけど、大分、穏やかさを含むようになった静かな声が職員室に響いた
一「守丘?今は翼いねぇぞ?」
希「いえ、仙道先生に聞きたい事があって」
清春「んー?何だぁ?」
授業でわからない所でもあったのか、持っていたノートを広げて、清春と話し込む
清春「そんで、ここがこーなるから」
希「えっと、こう、ですか?」
清春「できるじゃねぇか」
少し、乱暴に撫でられた髪を整えながら、小さく、頭を下げる
希「ありがとうございました」
瞬「それにしても珍しいな、守丘が真壁以外を訪ねて来るなんて」
希「さっきも思いましたけど、別に、翼さんだけに用事があるわけではないです」
どこか、拗ねたような表情はいつもの大人びたものと違って、年相応のものだった
悟郎「でもでも、職員室に来る用事は大体が翼で、そうじゃなかったらせんせちゃんだよね?」
希「それは」
言葉を探すように口を開閉していたが、暫くして、諦めたように溜息をついた
希「・・・確かに、そうですね」
見るからに不服そうな顔に俺達は笑いを抑えきれなかった