永遠に

□あの日
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 あの日はとても寒かった

 学校から帰って、一目散にお祖母様の部屋に行くといつも、優しく微笑みながら迎えてくれる人はいなかった

 この頃、体調を崩しやすくて、ベッドに臥せている事が多かったお祖母様がいなかった事に驚きながらも

 家に植わっている桜の木が好きで、よく気にしていた事を知っていたから

 ランドセルだけ自分の部屋に置いて、庭に駆け出した

 俺が走る動きに合わせて、首に巻いた青いマフラーが揺れた

 マフラーと同じ毛糸で編まれた手袋はお祖母様の手作りで

 天は赤、千は緑と3人でお揃いの物だ(最も、冬でも半袖短パンの天はよっぽど寒くない限りはつけない)

 まだ蕾もつけていない桜の木に近づくけど、探している姿は見えなくて

 不思議に思っているとお祖母様がよく使ってるストールが地面に落ちていた


 希「・・・え?」


 そこで俺の意識は途切れた
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