Short story

□生きたい、死にたい
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「…なんなの? 
アンタそれ、もう一回言ってみなさいよ!!」

「うるさいなぁ…
死んでやるって言っているでしょ!?」


あたしは、頭に血がのぼって怒り狂っていた。

だから、ここにいる誰一人として気遣うことはできなかった。

ただただ、この物騒なことを叫ぶ妹の頬に痛みを与えた。

空気をさく効果音で我に返って気づく。


「……っ!」

「ぁ……ごめん」


それに妹も気まずそうだけど一言。

「ウチも。悪かったよ、ごめん」




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