BL

□四日目♂
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「おや、今日は顔色がいいですね、要君」

「…いつも顔色が悪いみたいじゃないですか…」

店長は俺の言葉に意味深にクスクス笑った。

「徳川君はよくしてくれたみたいですね」

「はい!!同伴の仕方を教えて貰って
美味しいイタリア料理のお店にも連れていって貰いました!!」

「そうですか、良かったですね」

「それにスーツも選んでくれて…一着買って下さったんですよ!!」

「…ん?(どっちがお客様役だったのでしょう…)」

「どうかしましたか?店長」

「いえ、何でもありません。
さてと…今日は日向君ですか」

「日向さん…」

この人は何となく覚えている。
初対面の時に徳川さんに『静かに』と注意されていた、あの子供っぽい人だ。
しかし、1つ気になる…。

「あの…店長」

「何ですか?」

俺は恐る恐る聞いてみる事にした。

「日向さんって、何歳なんでしょうか…?」

ビキッ…。店長が固まった。
と思ったら素早い動きで俺の肩を掴んだ。
少し力が入ってて痛い。

「要君、まだ生きたいなら本人に聞いてはいけませんよ…」

「は…はい」

店長の目がマジだったので、頷いた。

すると、ドアが大きな音を立ててあいた。

「店長―!!きったよー!!!」

「あぁ…今日はお願いしますね、日向君」

「おっまかせ〜vv行こう、要ちゃん!」

ちゃん…?
俺はそのまま日向さんに引きずられて部屋を後にした。







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