BL

□三日目
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三日目。憂鬱な気分で店長の話を聞いてます。
要です。

「今日は…徳川君ですね」
「徳川さん…?」

「ほら、あの優しい雰囲気の人がいませんでした?」

俺は店長に言われて、少し考える。
確かにいたかもしれない。

すると、コンコンとノックされ部屋のドアが開けられた。

「失礼します店長。今日は僕でしたよね?」

「丁度良いところにきたね、徳川君!あとは任せました」

「解りました。では行きましょうか、鳳君」

「あっ…はい」

俺は徳川さんの後をトタトタと着いていく。
内心、何をされるのだろうかとビクビクしながら。

「鳳君」

「ひゃいっ!?」

そんな事を考えていた時に話しかけられ、思わず変な声が出てしまった。
恥ずかしくて上目遣いで徳川さんを見ると、クスクス笑っていた。

「あ…あの、何でしょうか?」

「えぇ、鳳君はいきなり此処に勤務する事になったんですよね?」

「はい…冬弥先輩に誘われ(?)て…」

それがどうしたのだろう、そう思っていると徳川さんは俺の頭を撫でながら言った。

「いきなりの事でお疲れでしょう、今日の演習は外で行いましょう」

俺は頭にはてなを浮かべる。
疲れているから外??

「お客様に連れられて、同伴と言うものをしたりするんです。
その演習と称した気分転換をと、思いまして」

「あ…なるほど…」

でもいいのかな…。
俺がそう思っていると、徳川さんは優しい笑みで言った。

「心配はありませんよ、これもちゃんとした演習ですから」

俺はその気遣いに泣きそうになりながらも、ちゃんと頷いた。

俺の中で徳川さんはいい人第1位になった。
大人になったら徳川さんみたいな人になりたいです。…作文??






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