BL

□二日目♂ 
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二日目。昨日の事があって店長の顔が良く見れない俺です、今晩は。

「さて、では今日の相手ですね」

店長は昨日の事がなにもなかったかのように接してくる。
流石、神経が図太いな。

「今日は冬弥君ですね」

「えっ…冬弥先輩…?」

「はい、彼にも要君を連れてきた責任として演習を協力して貰うんです」

「へぇ…」

店長はクスクスと笑いながら言ってるけど、何か黒いのが見えるよ…!
俺は思わずうつ向いた。

「あぁ…要君」

不意に店長に呼ばれて顔をあげれば、店長が俺の顎を持つ。

「…ぇ」

浮かぶのは、昨日のキス。俺は多分顔を真っ赤にしたのだろう、顔が熱かった。
かちこちに固まった俺を見て、店長は何もせずに笑った。

「本当に、君はからかいがいがありますね」

その顔が余りにも綺麗で、思わず流されそうになるけど、流されたらダメなんだ。

「か…からかうなんて、意地が悪いですよ店長!」

きゃんきゃんと反論すれば、店長はまた笑った。
そして、また俺の顎を持つと今度こそ本当に…触れるだけのキスをした。

「…っな!?」

口を押さえて後退されば、店長はまたまた可笑しそうに笑った。

「おや、して欲しかったのでは?」

「ち…違いますよっ!!」

と、そんなやり取りをしている最中だった。
背後から声が聞こえたのは。

「あれぇ?今日の演習は店長だったけ…??」

俺たちの背後にいたのは、ポカンとした顔で立っていた冬弥先輩だった。

「先輩っ…いつから?」

「え、と…意地が悪いですよ辺りから…?」

結構前にいた!!しかも店長とのキスを見られていた!!!
俺が恥ずかしさにのたうち回っているのを無視して、店長は話だした。

「あってますよ、冬弥君。今日はお願いしますね。昨日僕からはキスを教えましたので」

「解りました。ほら、要行くぞ」

先輩は俺の腕を掴んで、演習に使われる部屋に移動した。

「で…今日は何をするんですか?」

俺は先輩におそるおそる聞いて見る。
すると先輩は、真顔でこう言った。

「ぇ、乳首開発」








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