BL
□一日目
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昨日からホストクラブで働く事になった俺。
まだ実習期間で1週間はお店に出れない。
そして今日から実習が始まる。
「今日の実習の相手は―…」
店長がボソボソと何やら呟いている。
「私でいいですか」
「は?」
「今日の実習の相手は私です」
「て…店長自ら?いいんですか?」
「はい。では、行きましょうか」
店長は優しく微笑えんで、俺を他の部屋にエスコートしてくれた。
***
部屋に入ると、店長にソファーに座るように促され、俺は素直に座った。
「まずはお客様への対応の仕方ですかね。私がまずお手本を見せるので、覚えて下さい」
「は…はいッ」
店長が優しい手つきで、俺を改めて座らせると、微笑んで言った。
「お名前は?」
「あ…要、です」
「要さん、お煙草は吸いますか?」
「い、いえ…」
俺が言うと店長は一回演技をやめた。
「お客様が煙草をお吸いになるときは、素早くライターを出し、火をつけてあげて下さいね」
店長……ライターを出したのが見えませんでした。
「次は、お酒を頼んで貰う為に――…」
それから店長はやさしく教えてくれた。
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