BL
□こんなホストありですか?
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「……んですか、ここ」
「ホストクラブ」
先輩は語尾にハートがつきそうな勢いで言った。
「お前、職を選んでる余裕なんてないだろ?」
「うっ…」
「いいからついて来いっ」
先輩は扉を開け、ホストクラブ【KiNGDoM】に入っていった。
俺はその後にピッタリくっついて入っていった。
「てーんちょ!連れて来ましたよー」
先輩が店長と言った人も凄くカッコイイ。
キラキラしてるオーラを体全体に纏ってる。
「君が要君?…よろしくね」
「要、この人が店長の孝昌さんだ」
「ど…どうも」
俺が挨拶すると、孝昌さんは俺を値踏みするように見ている。
「ふーん…174センチ、55キロだね、中々可愛い顔だし…売れるんじゃないか?まぁ、デブで不細工でもお水担当にしてたけどね」
「な、なんで俺の…てゆか、怖いことさらっと…」
そんな俺の話は無視して、店長は先輩に指示を出している。
「まだ客前には出せないから、1週間は演習期間だよ…誰かにお願いしといて。あ、給料は出すから安心してね」
「了解でーす。行くぞ、要」
全然話についていけないまま、またもや先輩に引きずられるように、連れていかれた。
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