BL

□雲隠れする雪♂
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「次近付いたら…×××だからね?」

一昨日も。

「だからさぁ…」

昨日も。

「×××××のクセに…」

今日も!!!
追い払っているのに会長に近付く奴が絶えない。
会長は気付いてないけど…だけど。

(……会長、僕の事を重いって思ってないかな)

きっと自分がこんな事をしているのを会長は知っている。
敢えて言わないのか、言えないのか、寧ろ助かっているのか…。

(何か…僕だけが会長の事に必死だなぁ)

そんな事をぼんやりと考えていると…

「雲仙君」

「あ、会長!!…会長?」

会長から話かけてくれて、凄い嬉しかったのにその顔は険しくて。

「話が…あります」

僕は会長に引き摺られるように屋上について行った。

「会長、お話というのは…?」

「雲仙君、僕の周りの人に僕に近付いたらダメだと、注意していましたね?」

「はい。如何わしい感情を持ってる人には、注意をしました」

「?…如何わしい感情と言うのは解りませんが、その事でしつこい人が来なくなったのは僕も助かっています」

僕はその言葉に少し肩の力を抜いたけど…

「ですが、その中の1人が、あなたに暴行をされたと僕の元に来ました」

「……え?」

「雲仙君が僕の事を心配してくれてるのは解りますが、それは流石に…」

「待ってくださいよ、会長…会長は僕が本当に殴ったと思っているんですか?」

僕がそう言うと、会長は気まずそうに顔を反らした。

「…恋人を疑うんですね。僕は会長の事は全部とは行かずとも解っているつもりです。…でも、会長は…僕の、俺の事…何も解ってくれてなかったんだ…」

「…ッ、雲仙く…」

僕は少し裏が出たな、とか的外れな考えをしながら、会長の言葉を聞かずに屋上を後にした。







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