BL

□雲隠れする雪♂
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僕、雲仙 流伊の恋人は無表情で可愛くて、生徒会会長のクセに…エロい。
もちろん本人にそんな事は言えないけれど、本人は凄く無防備すぎる。

「じゃあ、次の案についてですが…」

「花雪会長、少し解らないところが…」

ほら、また。質問する振りをして触ってる。

「雨宮。よそよそしい呼び方で会長に近づかないでくれないかな?」

「る、流伊君?お顔が怖いですが…」

「さっさと離れろ」

僕がそう言えば、雨宮はひたすらに頷いて席に戻っていった。

「会議中に嫉妬心丸出しにしないでくれる?そういうの、鬱陶しい」

この…触覚ヤロー。言ってくれるな。

「霧島君、何か言った?」

「何でもない」

はぁ…。表はいい人でいるのは大変だよ。
この…××××が。
そのあと僕は、ひたすらに不機嫌オーラを出していた。

「…くん、雲仙君」

「あ、はいっ」

会長の声にハッとして顔を上げると、会長が心配そうに僕の顔を見ていた。

「大丈夫、ですか?呼んでもボーッとしていたので…」

「いえ、大丈夫ですよ」

そう言って頭を撫でてあげれば、会長は気持ち良さそうに目を細めた。
言えないよなぁ。会長の事が好きすぎて心配、なんて。
そんな事を言ったらあなたは、重荷に感じてしまうから。






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