BL
□雲×雪♂
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「終わったぁ〜…」
あれから数十分。やっと終わり、雲仙は伸びをした。
「手伝ってくれてありがとうございました、雲仙君」
「いえ、あれだけの量は流石に見逃せませんでした。次に雨宮にあったら殺っときますね」
雲仙がそう言えば。いつも無表情の刹那が少し顔を緩ませて、フと笑った。
「会長…笑った顔、可愛いですね」
「なっ…」
雲仙が笑顔で言えば、照れたように俯いた。
「会長…」
雲仙は刹那の指に自分の指を絡めた。
「雲仙君、…?」
「僕、会長が大好きです」
「あ、はい」
「恋人になって下さい」
「あ、は―――えっ!!?」
「言ったじゃないですか。会長、好きです」
「あの…あの…」
刹那は困ったように慌てる。
「答えは今じゃなくてもいいです」
「…はい」
申し訳なさそうに刹那は答えた。
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