BL

□雨×雪♂
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「もー、止めてよ。熱に気づかないとか」

「す、すみません」

つまり、そういう事だ。雨宮の声で倒れたとか、首を締められたとかではなく、ただの熱だったのだ。
なので、今は保健室で刹那はベッドの上だ。

「辛いなら辛いって言って。俺、会長の事が大事だから…」

いつもとは違う雨宮の雰囲気に戸惑いつつも、首を縦に振る。
そしてふと、さっきの言葉が頭に浮かぶ。

「雨宮君にとって、僕は何ですか?」

刹那のいきなりの問いに少々びっくりする雨宮。
しかし、いつもの調子を直ぐに取り戻し、こう言った。

「好きな人」

その言葉に少し刹那の目が見開かれる。

「勿論…」

「勿論、恋愛的な意味でだよ」

刹那が友達的な意味でと言うのに先回りし、雨宮は言ったのだった。

「何で…僕なんですか?」

「好きになったのが、会長だっただけ」

「他にも…可愛らしい女の子がいたじゃないですか」

「………」

黙った雨宮の方を向くと、バッチリと目があった。

「ねぇ会長」




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