*ダンガンロンパ(1、2両方)*

□鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす
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それは…ふとした瞬間だった


音楽をほとんど知らない俺が始めて彼女の曲を聞いて、まず歌詞の恐ろしさにビックリした
でも、その次にそれを楽しそうに歌う彼女に目を奪われたんだ

本当に楽しそうで…かっこよくて綺麗だった



『ド…レ…ミ?』



少しでも彼女…澪田さんに近づきたくって、ギターを初めて見た
本を見ていろいろ弾いてみるけどよく分からない

どうしよう、何が分からないのかも分からない状態だ



『これ、なんだ?ミ、ラ?』

「それはファっすよ!」

『あ、そっかファか…って、みみみ…澪田さん!?』

「こんちはっす!」

『わ、わわ…!!』

「?」



ビックリした、とてもビックリした
気がついたら澪田さんが隣にいて…あの元気な声で俺に話しかけてきてくれた
あの、ちょっと近くはないでしょうか



『み、澪田さん!なんでこんなところに…』

「それはこっちのセリフっすよ!!水臭いっすよ誘ってくれないなんて!
唯吹激おこっすよ!要ちゃん!」

『ご、ごめん』

「あれ!チューニングは終わったんすか?」

『一応ね』

「そうっすか!それじゃあ最初は何かコピーしてみよう!」




そういって澪田さんは周りにあった楽譜をたくさん手にとって見始めた
コピーって…もともとの曲を真似して弾くってことだよね?
いきなりそんなことができるのか?ドレミすらまともに弾けないのに
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