無双ビーエル

□テスト
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この学校はいまどき珍しく、廊下に順位が一位からビリまで貼りだされる。



1真田幸村
2石田三成
3直江兼続

  :

28加藤清正

  :
  :

最下位 福島正則




「一位おめでとう…正則。」

「ぐぬぬ…ッ!」

「お前はやはり馬鹿なのだな…」

「うるせー頭でっかち!次のテストまでに面倒みやがれこら!」

「…ああいいぞ。」

「え?」


こうして、放課後図書館にて正則と三成は勉強することになった。




「……なんで、個室なんだよ。」


様子を見にきた清正は青筋をたてながら正則をにらみつける。
図書館は広く、3階建てで、三階の半分は大小いくつかの個室になっていて、多目的会議室となっている。


「正則はうるさいからな…俺が予約しておいた。」

「き、清正も勉強していく?」


気を使って裏返った声を出した正則をギロリと睨み付けて、清正は席にどかっと乱暴に座り、ノートを広げた。


「ほら、まずは前回のテストの解説からしてやる。終わったら、類似の問題を問題集からひっぱってきてやったこれをやれ。もちろん解けるようになってるはずだ。」

「うう……マジ?」

「おおマジだ。2教科終わるまで帰れると思うなよ。」

「ううう…!」


三成が説明をして、正則に理解できるまで何度も繰り返し教える。
清正は少し冷静さを取り戻して、その声に耳をすませながら自分も間違えたテストを見なおしたりするのだった。


「…よし、じゃあこの問題を解け。その間に飲み物を買ってきてやろう。清正は何のむ?」

「ん?…ああ、俺も行く。」


正則を置いて、二人で下まで降りると、中庭の渡り廊下にある自販機で飲み物を買う。


「はぁー。疲れたな。あんなに説明してやったのに、正則の奴、半分も覚えやしない。」

「ははっ…まぁ半分いけばいいけどな。」


中庭のベンチに腰掛けると、三成は少し眉間にしわをよせながら目を閉じた。
その頭を自分の胸によせると、抵抗する三成に清正は少しだけとお願いする。


「正則ばっかかまうな。俺にもかまえ。」

「……馬鹿ほど可愛いって言うだろ。清正はお利口すぎるから、仕方ない。」

「じゃあキスして。」


は?と三成が身を離して睨み付ける。


「校内だぞ。」

「まだお前からしてもらったことない。して。」



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