無双ビーエル

□ハンカチと傘
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部屋に入るとすぐに宗茂がキスをしてくる。玄関先で靴も脱がずに。
ひたすらに優しく、甘いキスなのに、その美しい顔を見ると唾でも吐き付けたくなった。

「…ぁ、宗茂、ここじゃ…」
「解ってる。が、どこでもいいだろ。」

涼しい顔をしてそのまま玄関の扉に体を押しつけられる。
雑にスカートをまくられ、下着も下げられる。
唾をつけた指を何度かピストンさせて、すぐに挿入された。

「…ぅあ、あ…いた、ぃ…ッ!」
「そうか…悪いな。」
「ひ、あ…!」
「…温かくていい締め付けだ…ほら、濡れてきた。」

全然悪怯れもせず、ぬぷぬぷといやらしく腰を揺らす。立ったまま、靴も脱がずに下着をずりおろして。
わざとだ。
わざと電車の時と同じように犯してくる。
涙が流れて首を横に振りながらいやだとなんども言った。
じんじんと熱くなるソコに、快楽が押し寄せる。宗茂はすぐによいところを見つけてそこばかり虐めるから、感じたくもないのにはしたなく喘いでしまうのがたまらなく悔しい。

「宗茂、ああっも、立っていられ…ッひああッあ、あ、あ、あ、あ!」
「可愛い声だ。ほら、腰は押さえてるからもっと頑張れ。」
「むりっ宗茂ぇー…ああッ!」

じわりと下腹部が熱くなる。中に出されて扉にすがるようにずるずると沈む。
すぐに宗茂が靴を脱がせて抱き上げながら部屋へと運んで行った。

「…ほら、スカートが汚れてたらまた弟くんに虐められるぞ。」
「っ…あ、…」

たれそうな精液を押さえてスカートを脱ぐ。それを楽しそうに宗茂は眺めた。

宗茂には弟たちに抱かれていると言った。
興味を削いでくれるかと思いきや、産婦人科に連れていかれ、妊娠検査とピルの処方をしてもらった。
そしてこう言うのだ。

「…これで、俺とも弟くん達とも中だしできるな。」

楽しそうに笑う宗茂に、異常な精神をみた。
宗茂は博愛主義なところがある。嫉妬心を持ち合わせていない。
俺が誰かに犯されようがかまわないのだろう。

「…義弟に犯される姉とは、ドラマもびっくりだな。俺に気付かないのか?」
「お前が跡さえ付けなければな…第一、お前が言うなと言ったのだ。」
「ああ…助けを求めるな、とね。お前は俺に悩まされ、俺に体を開けばいい。」
「っ!」
「…それにどうせ義弟とは結婚などできない。お前はいずれ、俺のモノだ。」



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