無双ビーエル

□姉に恋してまして
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「ああ。まぁまだ受かると決まったわけではないが…」
「三成…っ!嬉しい!」

俺は隣に座る三成に涙目で抱きついた。三成はまったく、と言ってはいるが、可愛くて仕方ないという顔をしながら俺の頭を撫でてくる。
ちなみに俺の身長は180をこえるので、なぜ三成が俺を可愛いと思うのかは疑問だしこの演技中も自分でもキモいと思っている。思っているからそのキメェな清正って顔をやめろ正則!

「三成ならぜってー受かるよ。」
「ああ。清正にお守りももらったし万全だろう。正則にもマフラーもらったしな。」
「てめーが毎朝さみーさみー言うからだよ…風邪ひくだろ!」
「…解ったら騒ぐな。煩いのだよ。」

正則、お前最近ちょっと、もしかして意外に伏兵なんじゃ…。
今後正則への牽制もしていこうと決意して、最後のピースをだべはじめた三成のコップにジュースをそそいでやった。


食べ終えて三成と二人で片付けをしていと、正則は自室にいく。
隣で俺が洗った食器を拭く三成を見下ろせば、また胸元からピンクの乳首が見えた。胸はないが、その小振りさがまた俺は好きなのだ。

「三成、風呂沸かしてあるから先入れよ。」
「ああ。」

素っ気ない返事をしてから、三成が俺を見上げてくる。

「…清正、大学はここから通うがな、……離れても、俺たちは家族だぞ。」
「……ああ。でも、三成だけはそばにいないと、不安なんだよ。」
「………なぁ清正。」
「ん?」

ずっと離す気なんかない。
高校を卒業したら同じ大学に行ってやる。
今から勉強して間に合わなければスポーツ枠で入ってやる。俺はサッカーが上手く、プロからも誘いが来るぐらいだ。確かあの大学からもオファーがあったはず。

絶対に離れない。
離れたらだめなんだ。

三成が卒業したら、告白して、絶対頷かせてやる。
どんな手を使ってでも。



「お前よく俺に、その、キスするが…俺のことすきなのか?それとも、家族だからか?」



俺は真っ白になって、洗っていた皿をギャグみたいに落として、粉々にしてしまった。

「あ!」
「ッ!悪い三成っ、俺が片付けるから触るな!破片あるから動くなよ!」

大きいのだけ拾って袋にいれていると、頭に手が乗る。それが掻き混ぜるように撫でてきて、俺は余計に顔を真っ赤にしてしまった。発火しそうだ。

「……ッ…可愛いな、清正。」


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