あの日の夕焼けは僕等を焦がす
□第四話
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「あったぁ〜」
悠の元気な声に泥だらけの男子中学生は振り向く
「「マジか!!」」
「ひっど〜あたしが嘘をつくとでも!?」
嘘というか、俺らをだますための冗談なら絶えないじゃないデスカ
考えたけど、その辺はノーコメントにしておこう
俺は命が大事だ
「うわっ、まじぢゃん!!すげーな、ハル!!」
「う、うん//」
「ここにもある・・・」
蒼が指す先にはちょうど三つ
つまり一人一つずつ手に入れる日が来たのだ
「なんかさ、こうやっていっぱいあるとありがたみ薄れないか?」
日向の言うとおりだ
あんなに必死に探していた幼き自分を想うとむなしくなる
「よつばのクローバーは空気が汚れているからできるものと誰かがいっていた・・・」
「ちょっ、そぅはそういうこといわないでよね!!夢ってもんが・・・」
こうしていつもの喧嘩のような話しあい?が始まった
僕たちは一緒にいるほとんどを無駄なものに使っている
だからなのか、一番学校で注目されているかたまりでもある
『美男三人組』
つまり、
熊登 琥日向(くまのぼり こひなた)
出雲 悠(いずも はるか)
陸前 蒼(りくぜん そう)
の3人♪
ん?俺?
俺は『三人組』と「もうひとりの」の後方の部分だがなにか?
ていうか、出会ったときから、あいつらの顔は端正だった
負け惜しみではないが、
俺だって不細工じゃない
「普通」だ
綺麗なものに混ざるだけで、俺だけなんでいんの?
みたいな目線はやめてほしいよ
まったく
だが、比べられるのはいうまでもなく・・・
―――
「そういや、『4人組』ってくくられたことないな・・・」
現代の俺のとなりにはだれもいない