わがまま
□「おっ、おう!」
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おっ、おう!」
彼女の勢いに圧倒されて言われるがままに座る。
○「痛かったらすいません。私、あまり得意な方じゃないので…」
といいつつ、ずいぶん手際よく手当てをしてくれ、
あっという間に終わってしまった。
「おおー!すげーな、あんた!」
思わず両手を己のそれで包む。
○「ちょっ、あのっ/////」
赤面した彼女の様子を見て、自分が今、なにをしているのか気付かされる。
「あ・・・。ごめん////」
慌てて、手を離す。
・・・。顔が熱い。
○「あっ」
「へぇっ?オレまたなんか?」
○「廊下ではすいませんでした」
ろ・・・う・・・か?
!?今日ぶつかった…
「もしかして、実はあん時怪我して…ここに?」
○「違います!!」
じゃあ、なんでと聞こうとした。
でも、聞いてはいけない気がした。