わがまま
□いつも独り
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「あの子っていつもひとりだよね」
「友達いないんじゃない?暗いし、気味が悪いし…」
そんな会話がよく耳に飛んでくる
でも、全然気にはならなかった
『人はひとりでは生きていけない』
よく聞く台詞だけど、私はそう思わない
確かに『人と居たいけどいられない』という人にとって
孤独というのは辛いかもしれない
でもそうでない私にその常識は収まるはずがなく
孤独というものに寂しさを感じたことはなかった
なのに、今は心が「寂しいよ」と泣いている気がした
なに言ってるんだろう
自分で自分を笑った
なのに、零れたのは嘲笑ではなく
ただなんとなくでた言葉
無意識に零れでた
「誰かっー」という心の叫び
初めて他人を求めた言葉
それと同時に浮かんできたのは名前も知らない“キミ”の笑顔
名前を知らないキミに助けを求めた
タスケテ
ヒトリ二シナイデ