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□好きまでの遠回り
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テニス部の部室へ着くと、リョーマは着替えをはじめ
凌はボール等の準備を始めようとしていた。
だが、あとから入ってきた手塚の言葉で凌は固まった。
「悪いが、今日からもう来ないでくれないか」
「え?」
「手伝いをしてくれていたのは助かったが・・やはりテニス部に所属しているわけではない。
部外者は立ち入り禁止なのでな。悪いが」
「・・なんだよそれっ!」
最初は呆然と聞いていた凌だが、少しずつ内容が頭に入ってくると
少し不安定だった心のせいもあり、怒りが沸々とわき上がってきた。
「なんで急にそんなこと・・竜崎先生だっていいって言ってるのに・・なんで」
「・・・」
「・・・わかった。もう来ないよ・・・・国光のばかっ!!」
凌は、目に涙をためながらも怒りに顔を赤らめ走り去っていった。