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□ホントは
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主視点
大学から帰ってきた俺は、レポートを仕上げ
軽く食事を済ませ、寝室のベッドの上で本を読んでいた。
(リョーマ、もう家着いたかな・・・?)
ピピピピッピピピピッ
読んでいた本にしおりを挟み傍らに置き、携帯に目を移すと
それと同時に着信音が鳴り響いた。
慌てて画面を確認してみると、リョーマの名前。
「もしもしっ!」
「・・・・・声大きすぎなんだけど」
「あ・・ごめん・・嬉しくてつい・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぁ、いいけど」
「何、その間は」
「別に」
メールのやりとりはよくするけど、
電話はたまにしかしない。
リョーマはあんまり喋らないから。
だから、久しぶりに声を聴けるのが、本当に嬉しかった。