main(R指定)

□3年カテキョ
2ページ/6ページ



家庭教師(忍足侑士※25歳)×片桐凌(中3)

第三者視点で書いたつもりが、途中から違ってきてしまいました・・。





「凌!忍足先生がいらっしゃったわよー」


母親の言葉で、ガタガタガタと音を立てながら階段を駆け下りるその少年は
片桐家の一人息子の凌。中学3年生。
中学に入ってから塾へ行ったりもしたが、友達と一緒だと話したり遊んだりしてしまうため
家庭教師をつけることになった。


「忍足先生っ!」


「おぉ凌君。今日も元気ハツラツやなぁ」


家庭教師を務めてくれている忍足侑士は、凌の父親の知り合いの息子。
中学から大学まで名門と呼ばれる学校に通っていたため、抜群に頭がいい。
そのため、そこら辺の家庭教師を雇うよりいいだろうと、両親から頼まれていたのだ。


「先生、俺わかんないとこあるんだ」


「どれどれ・・」


部屋に戻ると、早速勉強が始まった。


勉強机に熱心にむかう凌。
その隣に座る忍足。
机が小さいため、肩と肩が触れ合うほどの距離になってしまう。
そして、その肩から感じる温もりに凌は頬を染める。
なぜなら凌は、忍足が家庭教師としてやってきたまさにその日から
彼に惚れてしまっていたから。


知ってか知らずか、妙にボディータッチが多く
問題が解けると、頭を撫でてくる忍足に凌の心臓は終始バクバクと音をたてていた。


「ほな、ちょっと休憩しよか」


「はいっ」


立ち上がり、腕を頭上にあげ伸びをする忍足。
Tシャツが上に引っ張られ、ふと垣間見える肌色に凌はパッと目を逸らす。
それなりに女性とも付き合ったことはあるが、男性にに恋をしたのは初めてだった。
にも関わらずまるで、彼女が自分の部屋に来て、
さらに自分のベッドに横たわり無防備に肌を曝け出している。
ただ少しお腹の筋肉が見えただけで、そんなシチュエーションの時のような感情が湧きあがった。


ただ傍にいたい、そんな健気な気持ちが3年間も積み重なると
『触れたい』という気持ちに変わってくるのも無理はない。


(やば・・・)


ほんの少しのチラリと垣間見えた肌に、いろいろな妄想をしてしまったせいか
身体が火照り、足の間の自分がむくむくと大きくなっていた。


(どうしよ・・・これじゃ変態・・てか嫌われるっ・・・)


「ほな、再開しよか」


「・・・・はい」


「なんや、調子悪いんか?」


「だっ・・大丈夫ですっ!」


「さよか」


歯切れの悪い返事に心配する忍足だったが、凌はもうそれどころではなかった。
とにかくばれないように努め、目の前の問題に集中し
自分の中心に集まった熱をやり過ごすことで精いっぱいだった。
この時、自分ことで手一杯だった凌は
隣で忍足がニヤリと笑っていたことには気づかなかった。



次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ