風の間(長編)
□初任務
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そして穩罠は城の一番高い屋根で地図を見ていた。
穩罠:「どれどれ…」
地図を広げ現在地と目的地の場所を確認する。
ヒュンッ!
風が穩罠の頬と髪を撫でる。
穩罠:「風魔か…」
シュッ
風魔が姿を表す。
穩罠:「どうかしたか?」
風魔:「これを持っていろ」
穩罠:「笛?」
風魔:「お前の事だ心配はいらんだろうが、もしもやばくなったらそれを吹け」
穩罠:「吹くとどうなるんだ?」
風魔:「鳥が俺に知らせ直ぐ俺がお前の元へ駆けつける」
穩罠:「…お前といい氏政様といい子供扱いしてないか?」
風魔:「お前がもししくじれば再び戦になる可能性もある。出来れば俺も動向したいところだが別任務で一緒には行けん。猿飛に見つかっただけでも厄介だ。呉々も注意しろ。」
穩罠:「分かった。その猿飛って奴に注意すればいいんだな?元暗部にいたんだ。隠密行動には自信がある。ありがたく笛は貰っておくよ。」
風魔:「こっちの任務が終わり次第直ぐ駆けつける。」
穩罠:「承知。では後でな」
穩罠は白い羽と共に消えた。