風の間(長編)

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会見後穩罠は風魔に早速修練場に連れて来られた。
そこへ風魔一族の下忍が多勢集まる。

風魔:「(これからお前の実力を見させてもらう。まずは手始めに下忍一人づつ相手に闘ってもらう。)」

穩罠:「一人づつか…面倒だ…。」

穩罠は面倒くさそうに前に出て対戦相手と向かい合う。しかし、始まって一瞬で決着がついてしまい全員が唖然となる。

穩罠:「手応えゼロだな…。一人一人は面倒だ。一気に掛かって来い。」

風魔:「(予想はしていたが…流石だな。)」

風魔は顎で合図し下忍全員で穩罠を攻撃し始める。
穩罠の実力は数を増やした所でもまったく歯が立たない。
氏政は良い忍を手に入れたと大層喜んでいる。

風魔は霧隠の才蔵に合図した。

すると才蔵は煙と共に穩罠の前に現れた。

才蔵:「次は私が相手を致そう…」

穩罠:「霧隠れか…」

才蔵は容赦ない攻撃を穩罠に浴びせるが穩罠は地中の中に逃げたりまったく当たらない。

才蔵:「(ちょこまかと小賢しい!)」

才蔵は大技を繰り出す。

穩罠:「ほお…」

穩罠の目が紅く車輪眼になった。片手で素早い印を結び才蔵の技を弾き返すと同時に才蔵が遠くに飛ばされた。
すると穩罠の目はスっと元に戻った。

風魔は穩罠の目に釘付けになった。

風魔:「(何だ今の目は!?)」

氏政:「風魔よ。穩罠と真面に相手を出来るのは其方ぐらいじゃろ?」

風魔:「……」

風魔は静かに穩罠の前に立つ。

穩罠:「フフ やっと総大将の登場か?お手柔らかに…」

風魔は背中の忍刀に手を添え素早く穩罠に攻撃を仕掛けた。

穩罠:「 !! (早い!)」

穩罠はギリギリ避けどんどん後ろに押されて行く。

氏政:「ほう…」

氏政は風魔のスピードについて行ける者はこれまで見た事がなかった為、感心する。

穩罠:「フ 流石だ…」

再び穩罠の眼が車輪眼へ変わる。

風魔:「 !! 」

穩罠はこのまま接近戦は不利の為一度地面に消える。
そしてそこから土遁の術で風魔の動きを封じ込める。

風魔:「 ! 」
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